参照関係と主従関係

リレーションには、参照関係主従関係があります。

データモデルの検討の際に、親オブジェクトが必須か否かを吟味して、
どちらかを選ぶことになりますが、両者の特性の違いは重要なので、表にまとめてみました。

参照関係 主従関係
親オブジェクトの必須 必須でない 必須
段階制限 何段階でも可能 最大3段階まで可能(親-子-孫-曾孫)
1つの子オブジェクトからリレーションを結べる親オブジェクトの数の制限 いくつでも参照関係を結ぶことが可能 2つまで可能
親オブジェクトの削除に対する挙動 子オブジェクトは削除されない 子オブジェクトは削除される
積み上げ集計 不可 可能
標準オブジェクトを子オブジェクトとするリレーション 可能 不可
カスタムオブジェクトを子オブジェクトとするリレーション 可能 可能
ユーザオブジェクトを親オブジェクトとするリレーション 可能 不可

※ 3段階で主従関係を結んでいる場合、親オブジェクトの削除により、子、孫、曾孫オブジェクトも削除される。

主従関係は、積み上げ集計やカスケード削除ができて便利ですが、最大3段階までしかリレーションを結べなかったり、標準オブジェクトを子オブジェクトとするリレーションを結べなかったりと、参照関係より制限が厳しくなっています

データモデルで主従関係を利用する場合には、この表を参考にしてみてください。

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