エンジニアのこころです。
Spring'14の新機能の中で、カスタマーポータル、ポータルコミュニティユーザのレコードアクセス制御の新機能「共有セット」をコミュニティで試してみました。
これまでは取引先に属するコミュニティユーザに関連レコードを共有したい場合、共有したいレコードの所有者をコミュニティユーザに変更したりと一手間ありましたが、「共有セット」を使用して、取引先、取引先責任者、ケース、サービス契約、ユーザ、カスタムオブジェクトへのアクセス権(参照のみ|参照・更新)を付与できます。
さっそく取引先と参照関係にある「対応履歴」というカスタムオブジェクトを共有セットを使って共有してみます。※対応履歴の共有設定は予め「非公開」となっています。
○コミュニティの設定
1.[設定]→[コミュニティ]→[設定]より、共有セットの新規ボタンで新規共有セットを作成します。
2.選択可能なプロファイルは、コミュニティユーザの所属するプロファイル(ここではCommunity)を選択します。
3.アクセスマッピング でユーザ「Account」ターゲット対応履歴「Account__c」※Account__cは対応履歴から取引先への参照関係 を選択します。
マッピングの起点として選択できるのは、取引先、親取引先、取引先責任者、取引先責任者の取引先、上司、コミュニティユーザのマネージャの取引先、コミュニティユーザのマネージャの取引責任者です。
○コミュニティ側の確認
以上の設定をコミュニティ側から確認します。
コミュニティユーザが関連する取引先の対応履歴のみが表示され、共有セットが効いているのがわかります。
このように、特定の取引先や取引先責任者を起点としたレコードをカスタマーポータル、ポータルコミュニティユーザと共有するのが共有セットによって非常に簡単になりました。
是非使ってみてください。