開発者の方はDeveloper EditionやSandboxで開発を行うことが多いのではないでしょうか。
DEだと単体テストのコードを書かなくてもデプロイできますし、ブラウザ上でApexコードを書いて保存して、すぐ動かせるのでとても便利です。
そのせいで、運用組織を利用せずに、DEやSandboxに慣れ過ぎてしまうと、
「単体テストのコードを書かなくてもデプロイできる」
と勘違いしてしまいがちです。
しかし、そうではありません。
運用組織へのApexのデプロイは、Force.com IDE か Migration Toolからしかできず(※)、やはり単体テストのカバレッジ率が75%以上であることが必須となります。ブラウザ上からはApexコードを作成することも、削除することもできないので、注意が必要です。
※リリース接続機能やパッケージ機能を利用してリリースすることも可能
DEでは、ブラウザ上でApexクラスの作成ができます(新規ボタン、編集、削除のリンクがある)↓
運用組織では、ブラウザ上でApexクラスの作成ができません(新規ボタン、編集、削除のリンクがない!)↓
とはいえ、なかなか気軽に運用組織を扱える機会が少ないというのも事実です。運用組織の扱いに慣れるには、無料で利用できる「Force.com Free Edition」がお薦めです。CRM機能は利用できないものの、デプロイに関してはEEやUEと同様の挙動を示します。
○組織の種類と開発環境/デプロイ方法
組織の種類 | Developer Edition、Sandbox | 運用組織(EE、UE、Force.com Free Edition等) |
---|---|---|
開発環境 | ブラウザ上 Force.com IDE |
Force.com IDE |
デプロイ方法 | ブラウザ上 Force.com IDE Migration Tool |
Force.com IDE Migration Tool |
テストコード | なくてもOK | 必須 |