PODとログイン後のURL

セールスフォースのシステムは「POD」と呼ぶクラスター単位で構築、運用されており、各PODは1個のOracle RAC(Oracle Real Application Clusters:単一のデータベースをサーバーのクラスタ全体で実行できる)、およそ100台のサーバーで構成されています。

ユーザーは地域に応じて各PODに割り当てられ、割り当てられたPODによって、ログイン後のURLが以下のように変わってきます。

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インスタンス名 ユーザの地域
AP0 日本
AP1 アジア・太平洋
EU0 欧州・中東・アフリカ
NA0~NA7 北米
CS0~CS5 Sandbox

PODの数は、上記のように現時点では17個のようです。待機系も同じ数だけあるので、
サーバー台数は 100台 × 17POD × 2(本番系、待機系) = 3400台 くらいだと推測されます。
サーバー台数はGoogleと比べるとかなり少なく、サーバーリソースを効率的に利用していることが分かります。

ちなみに、上記の「ユーザの地域」は、あくまでPODが管理するユーザの地域であって、「データセンターの場所」ではありません。例えば、日本のユーザはAP0のPODに割り当てられますが、現在日本にSalesforceのデータセンターはありません。

先日の「Cloudforce 2010 Japan」で発表されましたが、Salesforceは、2010年年末には東京データセンターを完成させ、2011年中に稼働開始予定のようです。日本では、データを国内に置きたいという要望が根強いですからねえ。これで提案時の大きな障害が1つ解消され、嬉しい限りです。

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