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2010年9月16日 (木)

Force.comからAmazon EC2とS3を利用する方法

Force.com for Amazon Web Servicesをインストールすると、
Force.com上からAmazon EC2とS3を利用することができます

機能は最低限のものしかありませんが、EC2とS3へアクセスするアプリを作成する際、ソースコードが大変参考になります。

インストール方法

1. パッケージのインストール

以下のリンクをクリックし、インストールしたい組織にログインして、パッケージをインストールします。

運用環境/Developer Edition用
Sandbox用

2. リモートサイトの設定

「管理者設定」→「セキュリティのコントロール」→「リモートサイトの設定」に、以下を新規追加します。

https://ec2.amazonaws.com
https://s3.amazonaws.com

20100916_1

3. AWS Credential情報の設定

「Force.com for Amazon Web Services」アプリケーションの「AWS Credential」タブで、 「新規」を押下し、以下の情報を入力して、AWS Credential情報を作成します。
・Credential Name : 任意の名称(6. Apexコードの修正で使用します)
・Key : AWSのAccess Key ID
・Secret : AWSのSecret Access Key

20100916_2

4. AWS S3 Objectオブジェクトの新規ボタン押下時アクションの上書き

「作成」→「オブジェクト」→「AWS S3 Object」→「標準ボタンと標準リンク」で「新規」ボタンのアクションを選択し、上書き手段で「Visualforceページ」と「news3object」を選択して、保存します。

20100916_3

5. Force.com IDEで、インストールした組織のプロジェクトを作成し、最新情報を取得します。

6. Apexコードの修正

・AWS_ExplorerCon.cls
・AWS_S3_ExampleController.cls
・S3FormController.cls
・EC2Consoleontroller.cls

AWSCredentialNameの値を、3.で設定した「Credential Name」の値に変更し、保存します。

20100916_4

利用方法

○EC2 Consoleタブ
EC2仮想マシンの運用状況を確認できます。シャットダウンと再起動も実行できます。

20100916_5

<注意>
US East(Virginia)以外のRegionを利用している場合は、追加で以下の設定が必要です。

追加1. Apexコードの修正

EC2 Query APIで情報を取得する際、エンドポイントが「https://ec2.amazonaws.com/」だと、US Eastの情報を取得してしまうので、

・EC2Connection.cls
のmakerequestメソッド内のreq.setEndpointの引数に渡しているURLを、利用しているRegionに合わせて、以下のように変更します。

US West(N.California) : https://ec2.us-west-1.amazonaws.com/
EU West(Ireland) : https://ec2.eu-west-1.amazonaws.com/
Asia Pacific(Singapore) : https://ec2.ap-southeast-1.amazonaws.com/
Asia Pacific(Tokyo) : https://ec2.ap-northeast-1.amazonaws.com/

20100916_6

追加2. リモートサイトの設定

追加1.で変更したURLをリモートサイトの設定に追加

○AWS Explorerタブ
S3のバケット構造を閲覧できます。

20100916_7

○S3 Samplesタブ
バケットの追加・削除、ファイルのアップロード(ローカル→S3、Force.com→S3)ができます。

20100916_8

○AWS S3 Objectsタブ
ファイルのアップロード(ローカル→S3)とプレビューの閲覧ができます。

20100916_9

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