カテゴリ「Force.com IDE」の記事

2010年11月16日 (火)

Force.com IDE for Winter '11がリリースされました

Winter '11リリースに伴い、Force.com IDEがバージョンアップされていたので、
早速インストールしてみました(インストール方法はこちら)。

○変更点
Eclipse 3.6 Helios対応
Winter '11のメタデータAPIに対応
・ヘルプドキュメント・リファレンスドキュメントがWinter'11に対応

Winter '11のメタデータAPIに対応ということで、下記のオブジェクトにスキーマブラウザからアクセス可能になりました。

Report
・ReportFeed
・ReportTag
・CaseArticle
・ContentDocumentFeed
Dashboard
・DashboardFeed
・DashboardTag
・EventFeed
・KnowledgeArticleViewStat
・KnowledgeArticleVoteStat
・TaskFeed

ReportとDashboardで取得できる主な項目は以下の通りとなります。

○Report
・レポート名
・レポートの一意な名前
・説明
・最終実行日時

20101116_1

○Dashboard
・ダッシュボード名
・ダッシュボードの一意な名前
・説明
・ダッシュボード実行ユーザ
・フォルダID
・左/中央/右のサイズ
・背景色
・タイトル

20101116_2

各レポート/ダッシュボードの定義や抽出値は取得できないので、利用場面はあまりないかもしれませんが、基本情報が取得できるようになったということで、紹介しておきます。

2010年8月31日 (火)

Force.com IDEで同期するメタデータを設定するには?

Force.com IDEの「Refresh from Server」で、サーバーのメタデータをローカルに落としたのに、画面上で設定したはずのメタデータを持って来れていない場合があります。

これは、Force.comプロジェクトで設定している「同期するメタデータ」の中に含まれていないのが原因です。

操作方法を覚えてしまえば、なんてことはないのですが、ハマる人が多いトピックなので、詳しく説明しておきます。

同期したいメタデータを設定に追加するには、以下の手順を実施します。

1. Force.comプロジェクトを右クリックして、プロパティを選択

2. [Force.com] → [Project Contents]を選択

3. [Force.com Project Contents]ダイアログで、右上の[Add/Remove]ボタンを押下

20100831_1

4. [Choose Metadeta Components]ダイアログで、右上の更新ボタンを押下

20100831_2_2

5. [Choose Metadeta Components]ダイアログで、同期するメタデータを選択して、[OK]押下

20100831_3

6. [Force.com Project Contents]ダイアログで、[OK]または[適用]押下

7. 同期するメタデータの設定が更新される

結構忘れやすいのが、4.の手順。
更新しないと、前回アクセス時のメタデータが表示され、最近追加したメタデータが表示されません。

5.では、ツリーを展開して確認した方が良いです。
メールテンプレートやレポート等は、それぞれ個別に選択してあげる必要があります。

設定変更後は、「Refresh from Server」で、メタデータの同期がされるようになります。

2010年6月16日 (水)

Save to ServerとDeploy to Serverの違い

Force.com IDEには、ローカルで開発したコードを組織にアップロードするメニューとして、「Save to Server」と「Deploy to Server」が用意されています。

似たような機能で紛らわしいので、挙動を表にまとめてみました。
「Save to Server」でも「Deploy to Server」でもテストは実施されるんですね。
前回の記事の「組織の種類と開発環境/デプロイ方法」と合わせて、整理して理解しておきたいところです。

                                                                                               
Save to ServerDeploy to Server
デプロイ先Force.com Projectで設定した組織実行時に指定
テスト実施される実施される
エラーの詳細表示なしあり
バックアップ不可可能
デプロイ前の検証不可可能

↓のように、開発用組織と連動するForce.com Projectを作成し、
開発用組織に保存する時に使うのが「Save to Server」。
運用組織等の他の組織にデプロイする時に使うのが「Deploy to Server」という位置付けのようです。

20100616_1

ちなみに、Force.com IDEで保存ボタンを押下すると(Ctrl + Sも同様)、
「Save to Server」が実行されてしまいますが、
組織に毎回保存したくない場合もあるかと思います。

その場合は、プロジェクトを右クリックして、
「Force.com」⇒「Work Offline」(「オフラインで作業」)を選択すればOK。
オフラインモードで作業することができます。
運用組織と連動して使用する場合等に使える豆知識です。

20100616_2

2010年6月 9日 (水)

単体テストのコードを書かなくてもデプロイできる?

開発者の方はDeveloper EditionやSandboxで開発を行うことが多いのではないでしょうか。

DEだと単体テストのコードを書かなくてもデプロイできますし、ブラウザ上でApexコードを書いて保存して、すぐ動かせるのでとても便利です。

そのせいで、運用組織を利用せずに、DEやSandboxに慣れ過ぎてしまうと、
「単体テストのコードを書かなくてもデプロイできる」
と勘違いしてしまいがちです。

しかし、そうではありません。
運用組織へのApexのデプロイは、Force.com IDE か Migration Toolからしかできず(※)、やはり単体テストのカバレッジ率が75%以上であることが必須となります。ブラウザ上からはApexコードを作成することも、削除することもできないので、注意が必要です。

※リリース接続機能やパッケージ機能を利用してリリースすることも可能

DEでは、ブラウザ上でApexクラスの作成ができます(新規ボタン、編集、削除のリンクがある)↓

20100609_1_3

運用組織では、ブラウザ上でApexクラスの作成ができません(新規ボタン、編集、削除のリンクがない!)↓

20100609_2_3

とはいえ、なかなか気軽に運用組織を扱える機会が少ないというのも事実です。運用組織の扱いに慣れるには、無料で利用できる「Force.com Free Edition」がお薦めです。CRM機能は利用できないものの、デプロイに関してはEEやUEと同様の挙動を示します。

○組織の種類と開発環境/デプロイ方法

組織の種類Developer Edition、Sandbox運用組織(EE、UE、Force.com Free Edition等)
開発環境 ブラウザ上
Force.com IDE
Force.com IDE
デプロイ方法 ブラウザ上
Force.com IDE
Migration Tool
Force.com IDE
Migration Tool
テストコード なくてもOK 必須

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