Winter '12 新機能 その1
Winter'12のリリースまであと2週間ですね!
日本のユーザが利用するAP0インスタンスでは、日本時間で2011年10月16日(日) 午前2時~7時にリリースされます。例によって、インスタンスごとにリリース日時は違いますので、AP0インスタンス以外のリリース日時は、ここで確認してください。
リリースノートはこちら
Winter '12のメインは何と言ってもDatabase.comなのですが、今日はDatabase.com以外で、Winter '12の気になった機能をご紹介します。
○設定画面
設定画面が↓のように変わってました。
○スキーマビルダー(ベータ)
オブジェクト定義を↓のように、ER図に近い形で表示してくれる機能です。
できることは、
・表示するオブジェクトの選択
・オブジェクトの表示位置の調節
・項目名の表示方法(表示ラベル or API参照名)
と限られているのですが、ER図(正確にはER図ではないですが)を自動的に作成してくれるのはとても助かります。ER図のメンテナンスにかかる工数も馬鹿にならないですし、フォーマットにこだわらなければ、これで十分なような気もします。ただ、共有しやすいように、印刷 または ファイルでのダウンロードはできるようにして欲しいですね。今後の進化に期待です。
○権限セット
権限(オブジェクトへのアクセス権限、システム管理者権限、一般ユーザ権限など)をひとかたまりにして定義できる機能です。定義した権限セットを各ユーザに割り当てて、権限を付与します。各ユーザには複数の権限セットを割り当て可能です。
今まではプロファイルでしか権限を付与できませんでしたが、権限セットを併用することで、権限管理が柔軟に行えるようになります。
例えば、
・営業部
・経理部
・開発部
のプロファイルがあって、各部の部長にはさらにレポート作成の権限も付与したい場合、
これまでは、それぞれのプロファイルにレポート作成権限を付与した
・営業部部長
・経理部部長
・開発部部長
のプロファイルを作成する必要がありました。
権限セットの機能を利用すれば、レポート作成の権限をまとめた権限セットを作成し、
・営業部部長 ⇒ 営業部プロファイル + レポート作成権限セット
・経理部部長 ⇒ 経理部プロファイル + レポート作成権限セット
・開発部部長 ⇒ 開発部プロファイル + レポート作成権限セット
のように設定可能なので、少し違うだけのプロファイルを作成せずに済みます。
大きな組織にSalesforceを導入する場合、細かな権限の違いのためにプロファイル数が膨れ上がりがちでしたが、権限セットをうまく活用すると、権限がすっきり整理できそうですね。
○ダッシュボードフィルタ(パイロット)
ダッシュボードの閲覧者が指定できる絞込みの検索条件を設定しておける機能です。ダッシュボードを閲覧する人は、用意された絞込みの検索条件を選択リストから選んで、どのデータを表示するかを決めることができます。この機能により、データのサブセットごとにダッシュボードを作成する必要がなくなります。
便利な機能ですが、パイロット版のため、
・各ダッシュボードに設定できる検索条件は1つのみ
・検索条件に設定できるオプションは最大10個
などの制限があります。
正式リリース時には、利用しやすいように制限緩和して欲しいですね。
○ガバナ制限緩和(原文はこちら)
Batch Apex、Futureメソッドのガバナ制限が以下のように緩和されます。
・SOQLクエリの発行可能数 100 ⇒ 200
・実行されるコードステートメント数 200,000 ⇒ 1,000,000
・合計ヒープサイズ 3MB ⇒ 12MB
※ 通常のApexも 3MB ⇒ 6MBに緩和
まだまだ気になる機能があるのですが、多くなってきたので今日は一旦この辺で。今回はかなり盛りだくさんですね!
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